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  • NotebookLMを使い始めて見えた“知の再活用”という可能性

2025年06月04日

NotebookLMを使い始めました。
ChatGPTを日常的に使う中で、次の課題は「情報の再整理」と「記憶の可視化」でした。日々、会議録、構想メモ、自分史、戦略資料など膨大な情報を残していますが、それらを再活用するのは案外難しい。NotebookLMはそこに一筋の光をくれました。

NotebookLMとは?
Googleが開発したAIリサーチアシスタント。PDF、Google Docs、Slides、TXTなどのファイルを読み込んでノート化し、AIが文脈を理解した上で質問に答えてくれるのが特徴です。単なるファイル検索とは違い、「知識を会話のように引き出せる」のが新しい体験でした。

使ってみた初日の印象
・ 資料を読み込ませるだけで即座にQ&Aが可能
・ ChatGPTよりも参照元を明確に出してくれるので、特に議事録やレポートとの相性が良い
・ 「過去の発言から一貫性をチェックする」「以前の資料を要約させる」など、時間短縮と精度向上を同時に実感

どこがビジネスに効くのか?
・ 社内ナレッジの再活用(社内報、プレゼン、議事録など)
・ 個人の思考資産の整理(自分史、講演原稿、構想メモなど)
・ 新規事業や戦略立案のための資料リサーチの加速
・ 後継者教育・引き継ぎに使える「思考の記録ツール」

ChatGPTとの連携の可能性
NotebookLMは「読む・探す・聞く」に強く、ChatGPTは「考える・生成する・応用する」に強い。この2つを組み合わせれば、「NotebookLMで知識を管理 → ChatGPTで新たなアウトプットを創る」という流れが非常に有効です。資料の理解・整理はNotebookLM、実務での活用や企画・文章生成はChatGPT、という役割分担が現実的です。

Goodnotesとの連携アイデア
Goodnotesは手書きメモや図解ノートに強いツールですが、NotebookLMはそれらをPDF化して取り込めば活用できます。たとえば「会議中の手書きノートをPDF化してNotebookLMにアップロード」「手書きフロー図を含む戦略資料を検索・要約可能に」「過去の思考スケッチを質問で呼び出せるようになる」。
「手書きの知」と「AIの記憶力」が合わさることで、アイデアの再発掘・再利用が一気に進みます。

音声議事録の活用とCEO室での実装状況
現在、CEO室では実際にNotebookLMを使った作業ベースでの検証を始めています。具体的には、会議の音声を録音し、音声データを文字起こししたファイル(TXTまたはPDF)をNotebookLMにアップロード。そこから「議事録の自動要約」「発言者ごとの論点抽出」「会議ごとの重要アクションの整理」といった作業をAIに補助させています。
精度としては十分に実用レベルで、特に複数の会議をまたいだ質問(例:「先月と今月の施策に一貫性はあるか?」)に答えられる点が非常に強力です。現時点ではPoC段階ですが、実務でも十分“使い物になる”感触を得ています。

今後の展望と導入イメージ
・ 経営の「見える化」:自分史、戦略、理念をデータで残し、誰でもアクセスできるように
・ 社内の知識共有プラットフォーム化:若手もベテランの思考にアクセスできる環境を
・ GPT APIやRAGとの連携で、ドキュメントの自動整理・検索・要約も視野に

NotebookLMは、ただのノート整理ツールではありません。これは「自分や会社の知的資産を可視化し、問い直し、再活用するための基盤」です。ChatGPTとの連携でアウトプット力を、Goodnotesとの連携で直感的な記録力を高めることで、経営も現場も“次のステージ”へ進めると感じています。
一人ひとりの「考え」を“活きた情報”に変える。それがNotebookLMの本当の可能性です。